副鼻腔炎
鼻の奥には「副鼻腔(ふくびくう)」と呼ばれる4つの空洞(上顎洞(じょうがくどう)・篩骨蜂巣(しこつほうそう)・前頭洞(ぜんとうどう)・蝶形骨洞(こつちょうけいどう))があります。この空洞で炎症が起きている状態を「副鼻腔炎」といい、以前は「蓄膿症(ちくのうしょう)」という呼ばれ方をしていました。急性期では鼻づまり、ドロっとしたくさい鼻汁、頬やおでこ・目のまわりの痛み、発熱などの症状があります(急性副鼻腔炎)。これらの症状が一段落したあとも、なかなかすっきりしないという場合には炎症が慢性化している可能性があります(慢性副鼻腔炎)。
副鼻腔炎は内視鏡やCTで診断します。慢性副鼻腔炎の治療は、まずは抗菌薬などの薬の内服ですが、それでも治らない時には手術(内視鏡下鼻内副鼻腔手術)を行います。 近年では好酸球という物質が原因の好酸球性副鼻腔炎が増加傾向にあります。好酸球性副鼻腔炎は、喘息の合併やにおいがわかりにくいなどの特徴があります。手術をしても再発しやすく、厚生労働省の指定難病に定められています。 当院では副鼻腔炎に対する日帰り手術を行っています。